矯正治療終了後も歯は動く?
矯正治療後にしっかり保定を行わない場合、後戻りする恐れがあります。矯正治療終了後しばらくは、歯周組織が不安定な状態です。矯正後の後戻りとは、歯が元の歯並びに戻ろうとする力がかかり、歯並びが再び乱れてしまう現象です。
歯の周りにある歯周靭帯という繊維を伸縮させながら歯を動かしていきます。この歯周靭帯が元の状態に戻ろうとすることで、歯が引っ張られて後戻りが起こるのです。後戻りが起きると、再び矯正治療が必要になり、通院や費用の負担がかかってしまいます。
後戻りを防ぐためにも、保定装置(リテーナー)をしっかり付けましょう。そうすることで、美しい歯並びを維持しやすくなります。また、舌の癖がある方は癖の改善も合わせて行いましょう。
保定期間はどれくらい?
必ずリテーナーを装着しましょう!
矯正治療後、半年~1年程度は歯が動きやすい時期のため、食事や歯磨きのとき以外は保定装置(リテーナー)を装着することが大切です。また、保定期間中は定期検診で保定の状況や歯並びのチェックを受けることで、後戻りの影響を最小限に食い止めることができます。
保定装置は、装着時間を少しずつ減らしていきます。食事の際にだけ外す、3時間だけ外す、就寝中だけ装着するなど、段階を踏んで保定装置の使用をやめていきます。保定装置の装着期間は、矯正期間とほぼ同じです。ただし、個人差がありますので、歯科医師の判断に従う必要があります。
矯正治療終了後のメンテナンス
保定期間が終了した後も、歯科医院には定期的に通うことが大切です。歯並びが整っても、むし歯や歯周病になってしまうと歯を失う恐れがあります。
大切な歯を生涯にわたり守るためにも、歯科医院で歯のクリーニングやブラッシング指導などを受けていただくことをおすすめします。